柿渋

秋も深まり、あちらこちらの家の庭で柿がたわわに実っています。

たくさん実がついたまま、放置されている柿の木は収穫のできる元気な人がいないのか、それとも渋柿の木なのか・・・、余計なお世話ですが。

子供の頃、祖母の家にあった柿の木はとても甘い実をつけて毎年収穫が楽しみでした。

でも、ある年、木から取ってそのまま口に入れた柿の実はまだ熟しておらず、渋くて大変な思いをしたことがあります。

この柿渋、防虫や防蟻の効果があり、無添加住宅では毒性の強いクロルピリホスの代わりに柿渋を塗ります。

この柿渋は着色にも使われるし、撥水の効果もあります。

昔、かさの素材が紙だった頃、この柿渋を塗っていたそうです。

染物などにも使われます。

防虫の効果については渋柿の成分、タンニンがたんぱく質を分解する力を持っているので、それを知っている虫たちは近寄ってい来ないというわけなのです。

どういうことかというと、渋柿を食べたときに、口の中が渋くてざらざらになります。

それというのはタンニンが舌のたんぱく質を破壊してしまうからなのです。

虫のからだもたんぱく質でできています。

タンニンに触れて体が破壊されたら、小さな虫のこと、命がありません。

それを本能で知っているからこそ、虫たちは柿渋を塗ってあるところには近寄ってこないのです。

そうは言っても、害虫はどこからともなく侵入してきます。

本物の健康住宅ならば、なおさらです。

人のからだにやさしいということは虫にもやさしいのです。

からだにやさしい住宅ということで工務店の集客にもやさしいです。

健康住宅に住むためには虫との共存も必要になるのかも知れません。

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