住まいと家族の構成や年齢

住まいを建てる時、家族の人数や年齢などを考慮して考えなければならないのは当たり前のことですが、家族それぞれの未来についても想像しなければなりません。子ども達は、だんだん大きくなって、しだいに住まいで過ごす時間も少なくなり、その時間もプライベートな時間が増えていきます。家族それぞれの生活を考え、住まいの動線や間取りを考えなくてはいけません。

私の友人が住まいを新築するのを機に、県外で1人暮らしをする母親を呼び寄せて、同居することになりました。最初は、まだ若い母親のプライベートな生活を重要視するため、1階には母親のプライベートルームだけでなく、ダイニングキッチンも作るように考えていました。しかし、彼女は育児休暇を終えて、職場復帰し、来年の春からフルタイムで働くことになっています。母親の助けも必要になってきます。母親の希望を聞くなかで、プライバシーばかり考えて、キッチンやダイニングを分けるのでなく、1階に共有のLDKと水回りを作ることにしました。そのことで、彼女も母親も家事に協力して、参加しやすい環境を整えることができました。

スペース的に、母親のプライベートルームが1階にできなくなったので、地下室を作り、そこにプライベートルームを作りました。最近、入眠しにくく、物音などで一度起きてしまうと、なかなか寝付けなくなった母親のために、静かな、独立した環境を整えました。ドライエリアやハイサイドライトを設けましたので、かなり開放的で、採光も通風も抜群です。外階段も設けましたので、新しくできた友人や近所の人たちも気兼ねなく訪ねてくることができます。しかし、母親が風邪を引いて、体調を崩した時、地下のプライベートルームで寝ていたら、様子が分かりません。これが年齢を重ねた時、彼女達夫婦がいる2階と地下室と離れていたら、夜間の急な体調の変化に気付くことができず、深刻なことになりかねません。やはり、地下室でなく、1階にプライベートルームを作ればよかったと思いました。

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