終の棲家

還暦を迎えた私の両親は、終の棲家として平屋住宅を検討しています。二階への行き来は身体に負担を与えますし、使わなくなった子ども部屋がそのままになっている現状です。平屋住宅を求める人は最近増えているとも耳にします。しかし希望の間取りの住宅を完成させるにはある程度の広さが必要になってきますし、近隣住宅が密集している場所であれば日照や風通しも気になります。

しかし魅力がたくさんあるのも事実です。何と言っても安全性の高い家を実現できるのです。住宅内の移動に階段を必要としないので、転倒や落下の事故の心配がありません。二階建て住宅では階段での転倒や落下事故は多いだけに、階段のない平屋住宅は安全性の高い家と言えるのです。

また階段があることで階段の下にデッドスペースが生まれます。階段のない平屋住宅は、デッドスペースが生まれず空間を有効利用できる家となるのです。家造りでデッドスペースをどのように利用させるかは一つのポイントでもあるだけに、デッドスペースを生まず空間を利用しやすい平屋住宅は無駄なスペースのない家とも言えるのです。

住宅内の動線をコンパクトに行えるのも大きな魅力です。生活動線にしても家事動線にしてもスムーズで動きがコンパクトである方が暮らしやすさに繋がります。また家族がそれぞれの空間で過ごしていても互いの存在を身近に感じ、孤立感もありません。小さな子どもの様子もわかりやすいので安心です。家族が自然とリビングで集まれる家となるのです。一つ気をつけておきたいのが防犯性です。夏場は窓を開けて寝ることは危険です。防犯対策をしっかり行い平屋住宅の魅力を感じられる終の棲家はまさに理想的なのかもしれません。

リビング収納

リビングは家族が長時間過ごす場所です。くつろいだり、遊んだり、家事をしたりといろいろなことをして過ごす場所であるだけに、自然と物が集まってくる場所でもあるのです。リビングに物が散らかると快適性を欠き、居心地も悪くなってしまうのです。リビングに集まる物をきちんと片づけられるようにしっかりとリビング収納を設けておきましょう。

意外とこのリビング収納は見落とされがちなのです。我が家の新築住宅には、リビングの背面を利用して収納庫を設けました。室内から見えない収納スペースを設けたことで、見せたくない日用品や掃除機などをスッキリと片付けることができます。この収納庫には可動オープン棚を設けました。これらに加え、子どものおもちゃや幼稚園グッツ、将来的にはランドセルを置いておくスペースとしても利用させたいと思っています。

リビングでよく見かける光景は、着ていた上着がソファの上に置きっぱなしになっていたり、持ち歩いたカバンがリビングの床に置きっぱなしになっていることです。これを解消させるためにこのオープン棚の一部分は掛ける収納を取り入れました。上下二段に設けられたポールには大人用の上着と子ども用の上着を一時置きできます。カバンもS字フックを利用して掛けて収納しています。

このようなリビング収納を設けたことで、家族みんなが物の管理をしっかりと行うようになりました。リビングという身近な場所に充実した収納スペースを設けたことが良かったのだと思います。

完成度を高めてくれる外構

家造りをする人の多くが住宅自体のことばかりを重視しているのではないでしょうか。私の周りには住宅自体に予算をつぎ込み、一番最後に行う外構工事の予算がなくなってしまったという人も少なくありません。一番最後に行う外構工事だけに予算がカットされやすい部分ではあるのですが、外構工事をしているのとしていないのでは住宅の完成度は全く変わってきますし、防犯上の安心感も違います。また庭での過ごし方や楽しみ方にも大きく差が出てきてしまうのです。

我が家も最近新築住宅が完成しました。外構工事は予算をカットしがちになってしまうのは事実です。住宅が完成して2か月後に外構工事が完了しました。やはり外構工事をしっかり行うことで住宅の見た目の印象が大きく変わってきます。正面部分の見えるところには予算をつぎ込みました。予算にメリハリをつけながら使用するアイテムを選ぶことも大事です。

住宅の外観との調和を考えデザイン性に統一感のあるものを選ぶことも大事ですし、近隣住宅や街並みとの調和というものを忘れてはいけません。そうすることで目立ちすぎたりすることもなくなります。デザイン性だけでなく、使いやすさや防犯性も大事です。特に玄関の門周りは、門柱やポスト、表札、インターホンなど機能が詰まった場所でもあります。自分達が一番便利で使いやすく、安心して暮らせる家にするにはここ部分を重視する必要があります。

段差があると高齢者や車イスを使用した場合行き来のスムーズさを欠いてしまいますし、つまづいて転倒する恐れも出てきます。緩やかなスロープにして段差を設けないようにしたり、段差をつける場合には中途半端な高さにするのではなく、しっかりと高さをつけることも大事なのです。

ポストは郵便物を取り出しやすく、また雨などの日でも濡れずに取り出すことができるようにしておくと便利です。行き来がしやすいように門の幅をしっかりと考えることも大事です。センサーライトや砂利などで防犯性を高めるのも忘れないようにしましょう。外構工事までしっかりと行う最高の住宅にしましょう。

家造りで大切なこと

家造りを進めるにはまず決めなくてはいけないのが、依頼する業者を選ぶことです。この業者選びことが重要なのです。我が家の夢のマイホームもついに完成して新たな生活が始まっています。家造りを振り返ってみると、この業者選びに時間がかかりなかなか話が進みませんでした。しかしこの業者選びにじっくりと時間をかけて良かったなと思っています。自分達が憧れる家を実現できるか、予算内で希望する家が完成するかはこの業者にかかっているのです。

業者選びを行うのと同時にどのような住宅を理想とするのかをより鮮明にしておくことも大事です。最初は住宅へのイメージも湧かずただ漠然と建ち並ぶモデルハウスを見学していました。A社へ行き住宅を見学し、営業マンから話を聞けばA社が一番いいと感じ、B社へ行き住宅を見学して、話を聞くとやっぱりB社が一番いいなと感じ、C社へ行けばC社が一番だと感じてしまいました。でもその中でどのような家がいいのかというのがより鮮明にイメージできるようになり、住宅への知識も高められることができたのです。

大手ハウスメーカーから地元の工務店まで合わせると数多くの業者が存在します。その中から一社を選び出すというのは容易なことではありません。それぞれの特徴をとらえどちらが自分達には合っているかを決めるだけでも、業者選びが格段にしやすくなります。我が家は地元の工務店に依頼しました。その理由は、建築主の希望や要望を一番に聞いてくれ、我々に合わせた家造りを進めてくれるからです。大量生産とは違い一品生産の家造りができることでオンリーワン住宅を完成できるのです。そして住宅のことだけでなく、住宅ローンなどの金銭面においてもアドバイスをしてくれました。信頼関係をしっかり築けたことで安心して家造りを進められました。業者選びはしっかりと考え納得した上で依頼しなければ後悔の多い家になってしまうのです。

階段下の活用法

階段下の活用法で一番多いのが収納です。しかし最近ではリビング階段が多く取り入れられるようになってきました。リビング内に階段が存在することで、リビング下のスペースを居住スペースの一部として利用する活用法も増えてきました。

私の友人宅は、リビング階段の下をパソコンスペースとして利用しています。階段下という特殊な形状にも関わらず、全く違和感なく便利な有効的に使用できる空間が広がっていました。カウンターを備え付け、その上には棚が設けられていました。ここには書類を並べたり、雑貨を飾りパソコンスペースをオシャレに見せていました。

我が家もリビング階段を採用したのですが、階段の入り口がリビングに面しているだけで、リビング内に階段が存在していません。廻り階段の我が家は階段下にトイレを設置しました。便器を設置している部分の天井は通常の天井よりも低いですし、階段下ということで特殊な形状をしていますが、用を足すのには全く支障がありませんし、空間に圧迫感を感じることもありません。階段下にトイレを設けて良かったなと思っています。

階段下の活用法で一番多いのが収納ですが、リビング階段の下を収納スペースとして活用させる場合には隠す収納より、見せる収納を取り入れる人も多いです。またペットの居場所にする人もいます。階段下というデッドスペースをどのように利用するかで住宅の印象も大きく変わってきます。それが住宅の満足度にも繋がるだけに、デッドスペースをどのように利用するのかしっかり考えた方がいいと思います。

家事ルーム

主婦が憧れる空間と言われている家事ルーム。この家事ルームは、洗濯物を干す、たたむ、しまうという一連の家事が行える空間です。一か所で一連の作業が行えることで家事効率が高まるので、家事の時短にも繋がります。家事の時短が実現できれば自分の趣味の時間にあてることもできますし、子どもと触れ合う時間を増やせるようにもなるのです。主婦が憧れる理由も納得できます。

この家事ルームを設ける位置は、洗面室とキッチンを繋ぐ形で配置するといいのです。家事を行う上でキッチンと洗面室というのは非常に重要です。この重要な二つの空間を繋ぐ形で家事ルームを設けることで、家事のしやすさがより高まるのです。洗濯物を干すスペースは今では屋外だけではダメなのです。室内用の洗濯物干し場もしっかり設けておきましょう。隣の洗面室で洗濯をし、ほとんど移動することなく室内用の洗濯物干し場に洗濯物が干せます。ここに干した洗濯物をたたみやすいように、ここにはカウンターを設けておきます。洗濯物をたたむだけでなく、アイロンがけや裁縫をする時にも便利なカウンターとなるのです。電化製品を使用することを考えコンセントを設置するのを忘れないようにしておきましょう。

そしてたたんだ洗濯物を移動することなくしまうスペースを設けるのです。家族の衣類を一か所で管理できれば主婦の仕事を格段に楽にしてくれるのです。各クローゼットにそれぞれの衣類をしまうのは面倒ですし、住宅内を行ったり来たりと無駄な動きも多くなってしまうのです。ここに一か所で管理すれば無駄な動きを省けるのです。家事ルームを設けて家事を楽しみながら行えるようにしましょう。

エコなトイレ

私の実家のトイレはエコに徹底されています。冬には暖房便座は欠かせません。しかしトイレは使用頻度は高いのですが、滞在時間は非常に短いです。一日中暖房便座をつけっぱなしにしておけば、電気代もかさみます。しかし実家のエコに徹底されたトイレは、使用しないときの無駄な電力を低減してくれる瞬間暖房便座なのです。これは、センサーが人の動きを検知し、使用するときだけ便座を温めてくれるのです。約6秒で便座を26℃まで温めてくれるのです。このような便座にすることで年間の電気代が5000円ほどお得になるのです。

またトイレで気になるのが水の使用量です。最近では節水トイレが主流となっています。少ない水でもしっかりと便器を洗浄してくれる超節水トイレにすると年間で約14000円お得になるのです。エコな暮らしは家計を大きく助けてくれますし、地球環境にも優しいのでこれから益々求められる部分だと思います。

トイレは省エネ性が求められるだけでなく、清潔さというのも求められる場所でもあるのです。最新のものは便器とノズルを全自動で除菌してくれるものもあります。便器にひそむ見えない菌を毎回除菌してくれ、毎日おしりを洗うノズルを、毎回除菌する便器であれば清潔さをしっかりと保てます。清潔なトイレは居心地の良さにも繋がります。それだけにキレイで清潔なトイレという観点からもトイレ選びをしなくてはいけないと思います。家族の使用頻度が高いトイレはいつまでもキレイで、エコで経済的な空間であることが望ましいのです。

住まいと家族の構成や年齢

住まいを建てる時、家族の人数や年齢などを考慮して考えなければならないのは当たり前のことですが、家族それぞれの未来についても想像しなければなりません。子ども達は、だんだん大きくなって、しだいに住まいで過ごす時間も少なくなり、その時間もプライベートな時間が増えていきます。家族それぞれの生活を考え、住まいの動線や間取りを考えなくてはいけません。

私の友人が住まいを新築するのを機に、県外で1人暮らしをする母親を呼び寄せて、同居することになりました。最初は、まだ若い母親のプライベートな生活を重要視するため、1階には母親のプライベートルームだけでなく、ダイニングキッチンも作るように考えていました。しかし、彼女は育児休暇を終えて、職場復帰し、来年の春からフルタイムで働くことになっています。母親の助けも必要になってきます。母親の希望を聞くなかで、プライバシーばかり考えて、キッチンやダイニングを分けるのでなく、1階に共有のLDKと水回りを作ることにしました。そのことで、彼女も母親も家事に協力して、参加しやすい環境を整えることができました。

スペース的に、母親のプライベートルームが1階にできなくなったので、地下室を作り、そこにプライベートルームを作りました。最近、入眠しにくく、物音などで一度起きてしまうと、なかなか寝付けなくなった母親のために、静かな、独立した環境を整えました。ドライエリアやハイサイドライトを設けましたので、かなり開放的で、採光も通風も抜群です。外階段も設けましたので、新しくできた友人や近所の人たちも気兼ねなく訪ねてくることができます。しかし、母親が風邪を引いて、体調を崩した時、地下のプライベートルームで寝ていたら、様子が分かりません。これが年齢を重ねた時、彼女達夫婦がいる2階と地下室と離れていたら、夜間の急な体調の変化に気付くことができず、深刻なことになりかねません。やはり、地下室でなく、1階にプライベートルームを作ればよかったと思いました。

コミュニケーションを大切にできる家

家族関係を良好に保つにはコミュニケーションを取りやすい環境に整えておくことが第一です。そこでまず取り入れたのがリビング階段です。リビング階段であれば、必ず家族のいるリビングを通らなければ二階の自分の部屋へ行くことができません。リビングで家族が顔を合わせる機会が自然と増え、自然とコミュニケーションも取りやすくなります。

子どもが思春期頃になった時、いつ帰宅して、いつ外出していったのか分からないという状況を作りださないためにもこのリビング階段は有効です。家族関係の悪化は子どもの犯罪率にも影響してきます。コミュニケーションを取り、家族関係を良好に保つにはリビング階段は最適です。リビング階段にすることで子どもの犯罪率を下げているというデータが出ていると言います。

リビング階段に併せて、リビングの一部を吹き抜けにしました。吹き抜けにすることで家族の集まるリビングにより広さと明るさをプラスしてくれます。家族団らんの場は最高に居心地のいい空間になるのはもちろんのこと、一階と二階をこの吹き抜けが繋いでくれるのです。

吹き抜けに面して二階にはファミリースペースを設けました。このファミリースペースで兄弟姉妹が遊ぶことも、共に勉強することもできます。家族がそれぞれ別々の空間で過ごしていても、吹き抜けを通して互いの存在を身近に感じ、吹き抜けを通して声をかければ会話がしやすくもなります。家族の気配を感じられることで安心感も高まります。子どもが成長した時も、家族との時間を大切にできるような家にしたいですね。

理想を現実にする家造り

日々生活する中で住宅に対して、こういう造りだといいのになぁ~、このような機能が付いていればいいのになぁなどと感じることは多々あると思います。不満に感じる点を解消し、理想の家を実現化できれば快適性が増すこと間違いなしです。理想を現実のものにすることでその分費用が高くなることや、贅沢すぎる造りや機能と感じることで断念してしまう人も多くいることと思います。

しかし一生に一度の大きな買い物である住宅に後悔だけはしてほしくありません。理想を追求した家は何十年経っても快適で生活のしやすさを感じることでしょう。各家庭でこだわって造る部分は違います。
女性目線で建てる家であればデザイン性を重視した家であったり、お手入れのしやすさを追求した素材や加工の施されたトイレ・浴室・キッチン・床材を採用したりするでしょう。

また高齢になった時のことを考え造る家であれば、玄関アプローチから室内全てをバリアフリーにし、わずかな力でスムーズに開閉できるドアにするよう配慮した造りにすることでしょう。
機能性重視の家であれば、トイレは腰をかがめなくても人を感知したら自動でふたが開閉するものや、洗面台の水栓からは必要な分の水しか出てこないような無駄のない優れた機能が搭載されたものを採用するかもしれません。

省エネに追及された商品を選別し構成された家もいいかもしれません。どのような形であれ理想やこだわりを持って建てる家は、家を大切に、常にきれいに保とうとすることと思います。
少々費用が高くても納得のいく家であれば最終的には家族の笑顔で満ち溢れるのではないでしょうか。いつも家族の笑顔を見たいと思う人は、家を建てる前から理想とする家についてやこだわりたい部分を予めメモしておき、家造りの際にそれを活かしてほしいと思います。